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Spindizzy
アクションゲーム。
このゲームにはSpindizzy Worldsという続編があり、スーパーファミコンにも移植されたのでご存知の方が比較的多いのではないかと思いますがいかがでしょうか。Spindizzy Worldsは個々のステージが短く区切られており、体力制一本に絞られて難易度の調整が行われた完成度の高い作品なのに対して、この無印Spindizzyは一つの広大なフィールドを駆け回る(制限時間つきで!)というとんでもなく難しいゲームです。
基本的には有名なマーブルマッドネスに近く、フィールドを駆け巡って所定のアイテムを一定数以上回収していきます。雑誌レビューに「ストレスが溜まるのでチートしたほうがいい」などと書かれていたのが思い起こされますが、嘘ではなくべらぼうに難易度が高くて結構な熟練と忍耐を要することでしょう。とにかくハイジャンプを要求されるシーンが多く(〜Worldsでは後半のステージにしか出てこない)、繰り返しのプレイで計算力を養わないと到底クリアできません。
なおこのゲームには誰も覚えていないであろうバックストーリーがあります。このSpindizzyは秘密研究員? が発見した惑星のマッパーとしてある会社員が送り込まれるという地味なものですが(でも自機にGyroscopic Environmental Reconnaissance And Landmapping Deviceなんてふざけた名前がついている)、〜Worldsは異常気象から地球を救うというところまで発展しました。同じように妙に壮大な設定がついていたゲームとしてOXYD(名前通り、酸素生成機を起動して惑星を救う)などが思い出されますが……。
この作品はあまりにもストイックすぎる感がありますが、広大なフィールドゆえに先のマップを見たくなる欲求は〜Worldsより強く、この手のシビアなゲームが好きな方にはうってつけの作品です。忍耐力に自信がない方にはお薦めできないのかもしれません。ただし付け加えて私の場合、すぐきれる性格の割になぜか最後まで楽しくプレイできました。