Tone Sphereを作るにあたって多大なご協力をいただき、
Staが今一番キてると公認するところのネット音楽レーベル STRLabel のみなさま。
そんな彼らと対話を通じ、どんなヤツらか見定めてみようじゃありませんか。

Sta:
STRLabel成立の経緯ってどんな感じでした?
siratama:
元々は、BMSイベントの「BMS OF FIGHTERS 2008」に出場するためのチームとして、
tigerlilyroopの両氏に、sweezを誘ってもらったのが、最初のきっかけで。
そして、STRというチーム名でイベントに参加した後に、
CDをリリースしたら面白いんじゃないか、という展開になって、
レーベルとしての活動を開始した、という経緯ですね。
2011年にはDOT96cybermisoniniの3名を加えて、いまの6名体制になりました。
Sta:
そういえば、niniさんは、またどうしてSTRに?
siratama:
STRとしては2作目にあたる「TORAX」の時から、イラストを描いてもらっています。
僕が学生時代に入っていたワンダーフォーゲル部の繋がりで知り合いになり、
アナログテイストのタッチがSTRに向いてるんじゃないか、と思って声がけしたのが、きっかけですね。
最新作の「Wonder Crowds」でも、すごく不思議なイラストを仕上げてもらいまして。
今後も一緒に制作していきたいですね。
TORAX

Wonder Crowds

Sta:
ワンダーフォーゲル!
siratama:
山登りしてました!
Sta:
その精神が今のワイルドなデザインに生かされたと。
加藤 裕幸:
音楽活動はもう8年くらいになります。
音楽専門学校時代の同期で今のMeine Meinungのメンバーの大半と出会いました。
Sta:
あ、え、でもまだ8年なんですか?!
加藤 裕幸:
音楽に興味はその前からありましたが、本活動はそこからですね!
バンドとしてライブ活動をしようと思い、路上ライブなども積極的に取り組んできました。
僕が22のときからなので、それくらいです♪
tigerlily:
勝手に15くらいからジャズバーに入り浸りで、みたいな感じ想像してました。
Sta:
もっと長いかと思っていましたが。そうそうリリーさんのような感じ。
加藤 裕幸:
その頃はYsK-与作と出会っていて一緒にビートマニアDDRをやりまくってました!
その時はお互いゲーマーで音楽制作で一緒になるなんて夢にも思っていませんでした。
tigerlily:
まさかの与作さん登場。
siratama:
今の活動の下地が……
Sta:
あとガンシューとか。
加藤 裕幸:
ガンシュー本当に衝撃でしたよ!
僕も結構好きでやってましたけど、彼は凄かった。
当時、ガンバレットというナムコのゲームで、
親父の頭の上の林檎をうつというミニゲームがあったのです。
なるべく、早く林檎をうてばスコアが高くなるのですが、
彼がプレイすると、ゲームがはじまった時には親父の頭の上には林檎はありませんでした。

とにかく、ゲームってうまい人のプレイをみてると、楽しくなるしうきうきします♪
それで、ゲームの音楽にも、音楽そのものにもひかれていきましたね。
Sta:
なるほど。それで音楽の道を志されて、専門に?
加藤 裕幸:
やはり、自分もそういったゲームの音楽を作れるような人になりたいと思ったんだと思います。
その時はまだ凄く抽象的でしたけど、
バンドを組んで路上ライブを都内某所でしていたら、siratamaと出会うわけです。
当初は、埼玉くんという名前でした、彼。
siratama:
恥ずかしいのでやめてー!
7年前かな。立川駅だったっけ。
Sta:
なんで埼玉?!
siratama:
地元が埼玉だったのと、当時、2ちゃんねる
「さいたまさいたま」というフレーズが流行っていた、というしょーもない理由です。
加藤 裕幸:
メンバーからは、パソコン君とかとも呼ばれて、当初はそのパソコンの知識に驚いていました。
siratama:
バンドの着うたとか作ってましたね……
加藤 裕幸:
そうだ!
あの頃は大変でしたね。3gなんたらみたいな形式にして。
siratama:
で、キャリアによって違ったり。
ニライカナイep

加藤 裕幸:
大阪にツアーに行った時にすげークオリティのヒップホップバンド、グランブランと対バンしたことがありました。
凄すぎて一番衝撃を受けたバンドだったのですが、
なんと後にそこにtigerlilyさんがメンバーとして加入してたのです!
tigerlily:
でしたねー。
siratama:
繋がりすぎだ!
加藤 裕幸:
BMSでColorful(という曲)をはじめて作ったら、コメントをくれたのがリリーさんでした。
tigerlily:
おれと同じにおいがする!みたいな感じでした。
加藤 裕幸:
憧れのバンドメンバーと繋がれて相当はしゃいだ記憶があります。
確かsiratamaにグランブランっていうバンドやってる人って言われて……へっ? となって。
これはもう仲良くなるしかない! ってなったわけです。

roopさんもその時コメントしてくれた方で、もともと作品もお洒落な雰囲気で凄く好きでした。
この3人でなにかやれたらいいなぁ♪ って思ったんです。
僕にとってのSTRとの出会いはそんな感じです。
Sta:
みなさん積極的ですねぇ。今活動はマイマイメインでやられているんですよね?
加藤 裕幸:
そうですね、バンド活動はマイマイが一番多いですね♪
当初はマイマイではもともとオリジナルを作って演奏し、
ライブ活動をするくらいしか活動視野をもっていませんでした。

つまり同人だったりゲームをつくる(BMS)などは、想定外の活動だったんです。
そもそも、そういうことにメンバーが全然詳しくない。

でも、僕はもとより与作との出会いもしかり、ゲーセンに良くいきゲームに興味があった。
siratamaもその頃、音ゲームやその他そういった同人文化に詳しかった。
そこで、僕がsiratamaに同人活動をしてみたい! って提案したんです。
それで2人がメンバーということになって sweezという名前が結成されました。

siratamaが企画などを担当し、僕がコンテンツの音の部分を担当。
そんな感じでしたが、楽曲含めもともとマイマイで音楽作品を作ってたので、
マイマイの協力が一番手っ取り早かったのです。
Sta:
なるほど。siratamaさん、ライブじゃとてもプロデューサーには見えない扱いですけど!
加藤 裕幸:
でも、プロデューサーなのです。ちょっと頼りないけど……
これでも、今は凄く頼れる存在になったと思います。
siratama:
ありがとうございます。
自分が創作活動の一端に参加するようになったのも、加藤さんの影響が非常に大きいです。
Sta:
リリーさんは音楽活動されて何年ぐらいなんですか?
tigerlily:
まともに作品を出したのが17のときなので、12年になりますね。
Sta:
そうなんだ。リリーさんも子供の頃から……みたいなのを勝手に想像していましたが。
加藤 裕幸:
リリーさんこそそうだ!!
tigerlily:
実際は4歳からピアノはやってたんですけど、中学くらいで挫折しましてw
Sta:
僕も4か5歳の頃一瞬やってました。ピアノ。多分半年くらい。
あまりにも話を聞かないので先生を怒らせていたようです。
それに比べると中学まで続いたってことは、相当なキャリアですよ。
siratama:
やっぱりシンドイんでしょうか。
tigerlily:
僕は小学校高学年くらいから挫折しかけてましたね。生徒で男が僕だけだったので!
で、挫折しかけの中学くらいの時にbeatmaniaのアーケード版が出て衝撃を受けまして。
時代はクラブミュージックだ!ということで中3の時にパソコンを買ってもらってDTMにとりかかるんですが、
当時はまだまだ難しくて。

それと同時にBM98、つまりBMSが誕生して、当時のクリエイターさん、CrankyさんやsocerさんのBMSをプレイしては
「おれと全然違う。。」と思いながらパソコンと格闘してましたw
まだ鍵盤の知識と電子音楽の知識がリンクしてなかったんです。
Sta:
そこからバンド活動も始められたんですか?
話を聞く限りだと、完全にDTMっぽい感じがしますが。
tigerlily:
並行して高校生の部活で軽音部に入ってまして、やっとコードというものを覚えて。
ちょっとずつですがリンクが始まり出してましたが、まだまだでしたね。
理論の知識が無くてまともな曲が作れませんでした。
Sta:
リリーさんらしからぬ発言。子供の頃からジャズ喫茶とか行ってて/
加藤 裕幸:
そうそう、そっちのイメージ!
アメリカに単身で渡って、演奏とかしてそう。
リリーさんにもそういう時代があるのか。
tigerlily:
これじゃあイカンと思い、大学を蹴って音楽専門学校にDTMで入りました。
あまりに自分の欲しい知識が得られず、半年で辞めて。
保険的な感じで受講してたジャズピアノ、リズムトレーニング・バンドの授業が異様に面白くて、
じゃあプレイヤー的に勉強しようと思って、ジャズって理論も必要なので理論の授業も受講して。
そこから1年後くらいで一気に僕の音楽性全てがリンクした感じです。
Sta:
みなさん専門学校なんですねぇ。
tigerlily:
たまたまかもしれないですけどそうですね!
で、卒業して学校のメンバーでTHBを結成して、それを軸に活動してたら加藤さんと出会い、
お休みしてたBMS活動を再開したらroopさんと出会い。
BMS OF FIGHTERS出たい! って話してたら謎の男「siratama」がroopさんの紹介で現れて。
加藤 裕幸:
当初、siratamaのイメージってどんなだったの?
tigerlily:
楽器できるの? ってきいたら「なにもできません」って返ってきて。
じゃあお前何できんだよって感じで!
よくよく聞いたらマイマイとか加藤さんのお名前が出てきて、なるほど仲介役かと。
得体が知れないけど、この形式も面白いなと思って、3人で活動することになりました。
加藤 裕幸:
当初は仲介のイメージだった訳ですね!
siratama:
お安くしときまっせ的な……
加藤 裕幸:
この得体のしれない人が良いスパイスになる訳ですな。
siratama:
その節はお世話になりました。
tigerlily:
いやいやこちらこそ。まさかこんなに長く活動するとは夢にも思わなかったです。
Sta:
THBは主に京都で活動されてるんですよね。
tigerlily:
そうですね。京都の専門学校に通っていたのが縁で。住まいは大阪なんですけど。
まあ通える距離です。電車で1時間くらい!
Sta:
他メンバーは同人音楽とかBMSとかはわかるんですか?
tigerlily:
ギターのKajiが分かる人で。説得もやってくれました。
でも僕がリーダーのバンドなので、勝手に「M3に出るぞ!」とか決めてましたね。
Sta:
加藤さんみたいなアコースティックなのもそうですけど、
THBのエレクトロで生演奏というスタイルもこの界隈では相当珍しいんじゃないかな。
たまにVideo Gameを打ち込みと勘違いした人から「この曲の判定が変」とか言われるくらいで。
加藤 裕幸:
衝撃的でした。生エレクトロ。
リズムがポリ要素多くて、ライブも本当にクールでかっこいいです。
tigerlily:
いないですね。友達募集してます!
何回もリテイク、メンバーにお願いしましたね。
Sta:
そうそう、去年末に外国から友達が来ていた時に、
新幹線乗りたいというので京都まで行ってリリーさんのライブを見に行きました。
あの時は対バンが色々と……凄かった…………そう色々と…………
siratama:
気になる!
加藤 裕幸:
何があった!
tigerlily:
京都でも屈指の濃いバンドが揃うsilver wingsっていうライブハウスで。
今でもたまに出演しては僕らがビックリしてますね。
Sta:
なんというかTHB以外全部ネタでしたよ。それも地下系の。
全曲20秒くらいしかないバンドとか。
tigerlily:
たまに凄いのが誕生して東京へ旅立っていくイメージです。最近だとtricotとかでしょうか。
Sta:
なんせ、日本のライブハウス文化の発祥地なので、
東京とは格が違う感があります。包容力的な。
加藤 裕幸:
京都そうだったのか!
京都でライブしてみたい。
tigerlily:
やりましょう。セッティングするんで! これも来年かな。
加藤 裕幸:
CDのレコ発的になれば最高ですね♪
Sta:
インタビューから京都ライブの段取りになった!
いっそ、ライブ盤出したらどうですか?
siratama:
音源化、というより、映像化したいですね。
tigerlily:
そういう時に限ってめっちゃ演奏ミスするんだろうなあ!
siratama:
そんなこと言ってると生放送もやりますよ。
加藤 裕幸:
siratamaラップ30分な!!
siratama:
やめて!!!
加藤 裕幸:
STRが総力をあげた、大型新人ここにデビュー。
「俺達白玉ラッパー」好評発売中。
siratama:
そろそろまめようぜ!?
tigerlily:
動揺してる。
Sta:
まとめですが、siratama先生がラップする京都ライブを映像化前提でやるのでよろしくお願いします。

要はゲームとかライブとか大好きな人たちが集まっているSTRLabelであった。

(第2回もあるよ)

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